止まらない影山ジャパン
インドネシアで開催中のU-19アジア選手権は準々決勝が行なわれ、U-19日本代表が地元U-19インドネシア代表とU-20ワールドカップ出場をかけて激突した。
6万大観衆を呑み込んだ完全アウェーの中、日本代表は東俊希のロングシュート、試合終盤の宮代大聖の得点により2-0で勝利を収め、来年ポーランドで開催予定のU-20ワールドカップへの出場資格を獲得した。
AFC(アジア・サッカー連盟)の公式ホームページでは、この日の若きサムライたちの激闘についてこのようにレポートしている。
「6万人の強力なサポーターによって占拠された“大釜”で、インドネシア代表は40年ぶりの世界大会出場に邁進したが、野望はついえた。努めてクールに振る舞い、大会2連覇をなし遂げるべく着実に歩を進めた日本に軍配が上がったのだ。インドネシアは攻撃の切り札であるアジ・マウラナを怪我で欠いたのが最後まで大きく響いた」
とりわけ日本の得点シーンと、ゴールキーパー谷晃生のビッグセーブについて賛辞を送っている。
日本の先制点について…
「シュンキ・ヒガシの先制点はまさに衝撃的で、阻止不能な一撃だった。インドネシアはそれまで手堅く堅牢を築いていたが、40分それをまったくの無に帰す35ヤードのハンマーショットを蹴り込んだのだ。」
守護神谷晃生について…
「サディル・ラムダニの鋭いFKを鮮やかにブロックするなど、随所で好守を光らせたコウセイ・タニの活躍も見落とせないポイントだ」」
AFCは、対峙した地元インドネシアの若き精鋭たちにも賛辞を送っており、「素晴らしいチームパフォーマンスを示し、日本戦でもグループリーグで披露した不屈の闘志を貫いた。しかし、ミヤシロのゴールの後は沈黙を余儀なくされ、儚くも敗れ去ったのだ」とレポートしている。
地元インドネシアは、悲願のU-20ワールドカップ出場を信じ続けていた。インドネシアがボールを保持する時間は、常にスタンドから地鳴りのような声援が鳴り響いていた。
また、そんな完全アウェーマッチをクリアした若きサムライたちは、今後U-20ワールドカップ、東京オリンピックでも物怖じすることなく力を発揮してくれることだろう。